個展 「光の中に住む」 2020年11月 STORAGE内ギャラリー(神戸、元町)
絵を描く時こんなことを考えていた。
重力で抑えられた身体を精がひょいと持ち上げ、体が浮く。
少しだけ身の回りの動きが変わってきている。吹く風も聞こえる音もどこか一つ一つが、ちょっとずつずれている。目線がより自然に近い。
ワードローブから古くなった服を引っ張りだしてくるように、小さな頃描いた自分の詩から空想していく。それは古くなった服へ自らはさみを入れ、布を縫い合わせていくような感覚だ。時計の針が動くと同時に、自分の思いも何層にもなる。土とはとその上に落ちている光。足元に広がる世界はそっと私と繋がっているよう。
重力で抑えられた身体を精がひょいと持ち上げ、体が浮く。
すこし、地面とは離れた場所で光に包まれながら、ふわりと浮いている。
作品をつなぎ合わせ、連想しながら出来上がる物語があなたの心にそっと咲きますように。
コメント
コメントを投稿